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お金と、お金で買えないものについて

「豊かさ」と聞いたとき、たいていはお金やモノだけで豊かさをイメージします。こうした金銭的、物質的な豊かさは、人生に安心や可能性を与えてくれる重要な豊かさの1つです。でも、少し辺りを見渡してみると、豊かさはもっと多様な形で存在することに気づきます。

たとえば、身体が丈夫であれば、健康という形の豊かさ、友達がたくさんいれば、友情という形の豊かさ、家庭が安らぎの場であれば、愛情という形の豊かさ、このように、私たちは既に様々な豊かさを持っています。少し綺麗ごとに聞こえるかもしれないので、次のように問いかけてみます。あなたがすでに持っている豊かさを、いくらでなら売りますか。その両腕を1億円で売って欲しいと言われたら、脚なら売れますか。目や耳はどうでしょう、親友や全ての友達を売ってくれませんか。家族と過ごした幼い思い出を、お金と引き換えにできますか。

こうして言われるまで気づかないほどに、私たちは単調な「豊かさ」の中で暮らしています。お金は豊かさの1つの尺度ですが、豊かさの全てではありません。お金に換算できる豊かさだけを評価していると、単調な色彩のモノクロ人生になります。赤い色が派手で目立つからと、赤の色鉛筆だけで絵を描くようなものです。青色や黄色、白、オレンジなど、どんな形や色であれ、今持っている豊かさに気づくことが大切です。

日本はアメリカ、中国に次いで、世界3位の経済大国です。一方、国連の世界幸福度レポートによると、幸福度は世界46位です。もちろん人によって違いますが、日本国民としてはお金が3位で、幸せが46位です。かなり偏った「豊かさ」の中で暮らしている気がしますが、あなたの実感はいかがですか。繰り返しますが、お金は安心や充足感、可能性を与えてくれる、重要な豊かさの一つです。

でも、お金のあるなしに関わらず、お金の豊かさだけに翻弄されたら本物の豊かさとは言えません。一番派手で目立つ「お金」にばかり目を奪われると、人生から彩りと幸福感が失われてしまいます。子どもは見るもの聞くものが新鮮で、彩りに満ちた世界を生きています。様々な豊かさと可能性に目を見開いています。大人が子どものような純粋無垢さを取り戻すのは難しいですが、視野を広げることはできます。豊かさの多様性に目を向けて、様々な色彩に囲まれていることを思い出しましょう。

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